高配当続出のNHKマイルC。穴党記者がほくそ笑む一戦で狙いを定めた3頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 そこで、大野記者は今年のレースに出走する3頭の牝馬のうち、ソングライン(牝3歳)に注目する。

「前走のGI桜花賞(4月11日/阪神・芝1600m)は、中団の位置を確保できたところで、メイケイエールにぶつけられる大きな不利を受けました。あれで、完全に戦意を喪失。15着に終わりました。そういう意味では、度外視していい一戦だと思います。

 そして今回は、3戦2勝、2着1回と好相性の左回り。今回と同じ舞台だった3走前の未勝利戦(11月22日)では、遊びながらの競馬で完勝。適性の高さを存分に示しています。2走前のオープン特別・紅梅S(1月16日/中京・芝1400m)でも、圧倒的な内容で勝利を飾りました。前走のダメージさえなければ、ここで激変という可能性も大いにあります」

アネモネSを快勝して、NHKマイルCに挑むアナザーリリックアネモネSを快勝して、NHKマイルCに挑むアナザーリリック 一方、松田記者も穴馬候補に牝馬の名前を挙げる。

アナザーリリック(牝3歳)です。昨夏の新馬戦を勝ったあと、およそ4カ月半の休養を挟んで臨んだ1勝クラスの菜の花賞(1月16日/中山・芝1600m)で2着と好走。その後、約2カ月後に挑んだオープン特別のアネモネS(3月14日/中山・芝1600m)を快勝しました。

 それによって、桜花賞の出走権を得ましたが、中3週となるクラシック初戦をパス。NHKマイルCを選択しました。その臨戦過程について、林徹調教師は『背腰に疲れが出やすいので』と説明。クラシックにとらわれず、同馬の良化を待ちました。

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