天皇賞・春の注目はオルフェーヴル産駒の2頭。長距離適性の高さに期待 (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 一方で、オセアグレイトも軽視はできない。前走のGⅡ日経賞(中山/芝2500m)は6着に敗れているが、昨年のGⅡステイヤーズS(中山/芝3600m)を勝った時も前走のGⅡアルゼンチン共和国杯は11着と大敗しており、前走成績は気にする必要がないタイプだ。

 3000m以上のレースは昨年のGⅢダイヤモンドSで2着に入っているように、2戦1勝、2着1回と崩れていない。陣営はステイヤーズS勝利以降、「最大目標は天皇賞・春」と公言しており、このレースにピークを持ってくるはずだ。

 鞍上の横山典弘騎手は1996年サクラローレル、2004年イングランディーレ、2015年ゴールドシップと同レース3勝。イングランディーレは10番人気での激走と、長距離戦では頼もしい存在だ。オセアグレイトとはステイヤーズSから4戦目のコンビとなり、陣営とともに、このレースで勝つことをイメージしながら騎乗してきただろう。

 以上、今年の天皇賞・春は、オルフェーヴル産駒の2頭に期待する。

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