2021.04.29

天皇賞・春の注目はオルフェーヴル産駒の2頭。長距離適性の高さに期待

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 前走のGⅢダイヤモンドS(東京/芝3400m)はクビ差の2着に敗れたが、スタートからスッと3~5番手の好位につけ、直線でも反応よく抜け出した。ハンデ戦で、勝ったグロンディオーズより2kg重い56kgの斤量を背負いながら、3着に5馬身差をつけたことを考えると勝ちに等しい内容だった。

 あらためて血統も見てみよう。クラシック三冠馬の父オルフェーヴルは、3000m超のレースはGⅠ菊花賞の1勝で、逸走して大敗ムードがあったGⅡ阪神大賞典(阪神/芝3000m)で2着に入っている。天皇賞・春は1番人気に押されながら11着と大敗したが、前述のとおり産駒の長距離適性は間違いないため、父の無念を晴らしてほしいものだ。

 母の父シンボリクリスエスは、菊花賞馬エピファネイア、GⅢダイヤモンドSのモンテクリスエスを出すなど長距離適性の高い種牡馬で、母の父としても障害王者オジュウチョウサンを出している。オジュウチョウサンはステイゴールド産駒なので、オーソリティと血統構成がよく似ている。

 祖母の父スペシャルウィークは1999年の天皇賞・春の勝ち馬。さらに3代母の父は、欧州で中長距離大レースの勝ち馬を多く出している、大種牡馬サドラーズウェルズ。かなり長距離寄りの配合となっており、今回のレースで真価を発揮する可能性は高い。牝系も、祖母シーザリオはGⅠオークス勝ち馬で、おじに菊花賞馬エピファネイア、皐月賞馬サートゥルナーリア、最優秀2歳牡馬リオンディーズがいるなど超一流だ。