「打倒エフフォーリア」の有力候補か。青葉賞に挑むノースブリッジ (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sankei Visual

 その後、年明けにはGIII共同通信杯(2月14日/東京・芝1800m)出走を予定していたが、右前脚の挫跖(ざせき:蹄の底にできる炎症の一種)で回避。仕切り直して、青葉賞へ向かう。

 無論、陣営の狙いはダービー出走。管理する奥村調教師は、その目標達成には相当な手応えを感じているという。その様子を、関東競馬専門紙のトラックマンが伝える。

「前走の葉牡丹賞でも、馬体重プラス12kgと成長を見せていましたが、奥村調教師によれば、『今回も現時点で(馬体重は)10kg近く増えている』とのこと。それは、決して太いわけではなく、成長分。奥村調教師も『さらにパワーアップした』と目を細めていました」

 距離は2400mとなるが、その点についても陣営は何ら心配していないという。トラックマンが続ける。

「奥村調教師によると、ノースブリッジを担当する獣医が『内臓面から、2400mをこなすスタミナは十分にありそう』と漏らしていたとか。また、過去2戦とも逃げて結果を残していますが、『逃げなければダメな気性ではない』と奥村調教師。展開次第では『控える競馬も可能』と話しています」

 無傷の3連勝でダービー切符獲得を目指すノースブリッジ。もしそれが実現できれば、「打倒エフフォーリア」の有力候補に挙げられるはず。まずは目前に迫った青葉賞での走りに注目である。

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