高配当続出のフローラS。腕ぶす穴党記者が期待を膨らませる伏兵3頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

「460kg前後のディープインパクト産駒で、つなぎが長めで、胴長+脚長のシルエット。ストライドを伸ばしてしっかりと走れる点から、素質の高さがうかがえます。デビュー2戦目となる前走の未勝利戦(2月6日/東京・芝2400m)では、終始レースの主導権を握る形で難なく勝利。長くいい脚を使って、最後は後続に4馬身差をつける完勝劇を演じました。

 スタートではジャンプして後手を踏みましたが、すぐに立て直せたあたりは、すばらしいバネと体幹の強さが成せる業でしょう。また、3コーナー付近で勢いづいた馬にまくられるシーンもありましたが、その際にも折り合いに不安を見せなかった点は強調ポイントとなります。

 血統背景、資質の高さ、先行力など、今回の舞台設定には絶好。気のいいタイプで、ローテーション的にも問題はなく、ここでも好勝負できると見ています」

 吉田記者はもう1頭、1戦1勝のアンフィニドール(牝3歳)にも注目している。

「矢作芳人厩舎の管理馬は叩いてからよくなる馬が多いのですが、同馬はデビュー戦となる未勝利戦(3月20日/阪神・芝1800m)で、いきなり高いパフォーマンスを披露。それは、能力の高さの証明でしょう。

 同レースでは、馬込みで我慢してあっさりと突き抜けていきました。その内容は非常に高く評価できます。抜け出してからモタれたように、まだ伸びしろを残している点も魅力です。長い直線では脚の使いどころがポイントになりますが、今回も前走のように追い出しを遅らせるぐらいでちょうどいい見立て。上積みも大きく、前進あるのみです」

 アンフィニドールについては、日刊スポーツの木南友輔記者も「気になる存在」だという。

「お母さんのヤマノフェアリーはデニムアンドルビーの全妹。すぐに引退してしまいましたが、わずかに走ったレースの中でポテンシャルの高さをのぞかせていました。

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