過去10年で100万馬券が2度。大荒れのフローラSで狙える穴馬候補3頭

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 今年のフラワーC組5頭のうち、2勝馬はルースのみ。フラワーCでは9着と惨敗を喫したものの、1勝クラスを制した実力を持つ同馬であれば、コンディションや展開次第で逆襲を果たしてもおかしくない。

 続いて狙ってみたいのが、前走で未勝利戦を勝ち上がってきた馬である。意外にも、このパターンの好走例も過去よく見られている。

 例えば、2011年のバウンシーチューン(9番人気1着)、2013年のデニムアンドルビー(1番人気1着)とブリュネット(9番人気3着)、2018年のパイオニアバイオ(13番人気2着)、2020年のフアナ(5番人気3着)らである。

 このタイプも今年、4頭いる。なかでも面白いのは、アンフィニドール(牝3歳)とララサンスフル(牝3歳)だ。

 こちらも再度、過去の好走馬5頭について見てみると、未勝利戦で勝った舞台が阪神か中山、距離が芝1800mか芝2000mだったことがわかった。フローラSは左回りの東京競馬場で行なわれるが、未勝利戦を勝ったばかりの馬の場合、地力の高さとレース巧者ぶりが問われる舞台で勝っていることが重要なようだ。

 同じく今年、阪神・芝1800mの未勝利戦を勝ってきたのがアンフィニドール、中山・芝2000mの未勝利戦を勝ち上がってきたのがララサンスフル。ただし、過去10年で1戦しかしていない馬が馬券圏内(3着以内)に入ったことはない。

 その点、アンフィニドールはマイナス。ここではララサンスフルがよりオススメとなる。

 最後に触れておきたいのが、2014年に4番人気で勝利を飾ったサングレアルのパターンだ。

 同馬は、姉に桜花賞やオークスをはじめ、GI6勝を挙げたブエナビスタがいる良血。断然の1番人気で新馬戦を勝ったあと、500万下(現1勝クラス)特別の福寿草特別(京都・芝2000m)では2番人気で4着に敗れた。その結果、フローラSでは4番人気と評価を落としたが、見事に巻き返して快勝した。

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