2021.04.16

皐月賞は荒れ馬場適性を重視。穴党記者は低評価の実力馬4頭をゲキ推し

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 中間の攻め過程も申し分なく、追い切りの動きや普段の様子などからは落ち着きが感じられ、精神的な成長が見受けられます。初の2000m戦という点においても、同馬を管理する須貝尚介調教師は『距離はまったく問題ない』と話しており、心配する必要はなさそうです。

 今回、初めてコンビを組む吉田隼人騎手もすでに追い切りに乗って、好感触をつかんでいます。吉田隼人騎手と須貝厩舎と言えば、桜花賞を制したソダシと同じ。普段から密にコンタクトを取れている関係ですから、同馬についても持ち味をきっちり引き出してくれるでしょう。前走で初めて馬券圏内(3着以内)を外したことで人気を落すようなら、積極的に狙ってみたいです」

 大西記者ももう1頭、気になる馬がいるという。

「2戦2勝でGIII京成杯(1月17日/中山・芝2000m)を制したグラティアス(牡3歳)です。良馬場で強調するような勝ち時計(2分3秒1)ではなかったことから、人気の盲点になっている印象がありますが、前半1000mが63秒7という超がつくスローペースだったことを思えば、このタイムも仕方がないところ。むしろ、馬場の荒れた内目から力強く抜け出したことを考えれば、2馬身半差の着差以上に評価できる内容です。

 前走で馬体重10kg増とまだまだ成長段階。レース後、放牧を挟んだことで、さらにパワーアップした印象です。レシステンシアの半弟と、血統的に秘めたスピードも魅力。加えて、その姉が重馬場の桜花賞や高松宮記念で2着に食い込んでいるように、グラティアスも道悪を苦にしない力強さを持っています。週末の天気が崩れそうなのも、プラスに働くでしょう。

 父がハーツクライに変わったことで、スタミナも十分。デビュー2戦の内容が示すように、距離もまったく問題ありません。逃げても、控えても競馬ができるのが強み。3連勝でのGI制覇も十分にあると見ています」

「激戦」と言われた桜花賞は結局、人気馬2頭がワンツーを決めた。はたして皐月賞はどんな結末が待っているのか。波乱となれば、ここに挙げた4頭がその一旦を担う可能性は大いにある。