皐月賞まであと3日。空前の大混戦を読み解く「3歳牡馬ランキング」 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Kyodo News

 3位は初のランクインとなったヨーホーレイク(牡3歳/父ディープインパクト)。ホープフルS3着のあと、きさらぎ賞でも2着と奮闘したことでポイントを上げた。

市丸氏
「2勝馬ですが、ホープフルS3着、きさらぎ賞2着と実績は十分。ここ2戦はいずれも後方に控えて届かず、という結果でしたが、ペースが遅ければ前へ行く脚もあります。どんな展開でも好走できる要素は備えています。

 ただ、この血統はコンスタントに走る一方で、重賞、特にクラシックに縁がないのも事実。上を見ると、全兄のカミノタサハラが弥生賞を勝ったのみ。一族悲願のクラシック制覇なるか? というと、疑問を感じます」

本誌競馬班
「重賞で常に安定した走りを見せているのは強み。切れ味勝負になれば、勝ち負けというシーンがあっても......」


 4位もラーゴムが初のランク入り。オープン特別や重賞で善戦を重ね、きさらぎ賞でついに重賞勝ちを決めて評価を上げた。

市丸氏
「ラーゴムは派手さこそないものの、相手なりに走る堅実味が売り。エフフォーリアと同じく、脚質的にも中山向き。面白い存在と言えます」

土屋氏
「過去2回の敗戦は、ともに切れ味で上回る馬にかわされたもの。終(しま)い勝負という展開は分が悪いイメージがあります。

 しかし、クラシックでは前半からそれなりに流れるでしょうから、持ち味となるしぶとい伸び脚が生きるはず。行きたがる面も、折り合いを欠くというより、前の馬への闘争心の表われ。そんな『前の馬は絶対に捕まえる』といった意思が、レース終盤まで途切れないのも魅力です」

4 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る