皐月賞へ注目度UP。トライアルを圧勝し名手を確保したアドマイヤハダル (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sankei Visual

 こうして、堂々と皐月賞へと向かうことになったアドマイヤハダル。さらに、ここに来て急きょ、リーディングジョッキーのクリストフ・ルメール騎手の皐月賞での騎乗が決まるなど、追い風ムードにある。

 本番を前にして、陣営のトーンも上がっているようだ。その様子を、関西競馬専門紙のトラックマンが伝える。

「陣営のアドマイヤハダルについての評価は、若葉Sまでは辛口なジャッジが多めでした。しかし、前走の若葉Sの勝ちっぷりを見て、それなりに手応えをつかんだようです。本番に向けても『上積みがありそう』とのことで、この中間も『目いっぱいの稽古はしていないけど、動きはいい』と前向きなコメントが増えてきました」

 厩舎スタッフからは、皐月賞でのレースプランや、その後の展望についての話も聞いた。トラックマンが続ける。

「まだ体質的に弱いところがあるようで、若葉Sでの好時計についても『馬場状態がよかったので』とスタッフは冷静に分析しています。そうした体質もあってか、皐月賞では『距離のロスを考慮しても、外目の枠がいいと思う』と話していました。

 一方で、距離については『延びても問題ない』との見立てで、皐月賞はもちろん、GI日本ダービー(5月30日/東京・芝2400m)に向けて、楽しみは膨らんでいるようです。陣営としては、まずは皐月賞で"力を測る"といった感じでしょうか」

 ルメール騎手が鞍上を務めることになり、これまで以上に注目を集める存在となったアドマイヤハダル。上位人気も予想される皐月賞でどんな走りを見せるのか、楽しみだ。

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