2021.04.10

桜花賞は阪神マイルの実績重視。2強の他「遅れてきた大物」への期待大

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Sankei Visual

 また、鞍上の吉田隼人騎手には、個人的な思い入れがあります。現役の頃、彼と一緒に過ごした時期はわずかですし、言葉をかわしたこともそう多くはないのですが、実は私が引退する時に突然、彼が「鞍をください!」と頼んできたのです。私と彼の兄の吉田豊騎手と仲がよかったのもあって、慕ってくれたのでしょう。

 それで、私から鞍を2つプレゼントしたのですが、そんな縁もあって、彼のことは今でも気にかけています。今後の彼のジョッキー人生に箔をつけるためにも、桜花賞ではぜひがんばってほしいと思っています。

 もちろん、そのソダシに引けをとらないレースを見せたサトノレイナスも有力視すべき存在です。一戦ごとの上昇度合いは、ソダシよりも上でしょう。

 さらに、今最も乗り馬が集まっているジョッキー、クリストフ・ルメール騎手が同馬を"選んだ"ということも強調材料となります。ソダシを相手に、今度はどんなレースを見せるのか、必見です。

桜花賞での一発が期待されるエリザベスタワー桜花賞での一発が期待されるエリザベスタワー  人気サイドではこれら2頭に注目ですが、人気薄で気になる馬を挙げるなら、エリザベスタワー(牝3歳)です。同馬を今回の「ヒモ穴馬」に取り上げたいと思います

 昨年末、阪神マイルの新馬戦でデビュー。スローの流れのなか、この馬だけ別次元の末脚を繰り出して、豪快な差し切り勝ちを決めました。その時点で、「遅れてきた桜花賞候補」と思ったほどです。

 2戦目のオープン特別・エルフィンS(2月6日/中京・芝1600m)では、口向きの悪さを露呈。成す術なく9着と惨敗を喫しましたが、その後、陣営はハミを換えて、クロス鼻革も付けるなどして矯正。競馬に集中できるような策を施すと、GIIチューリップ賞(3月6日/阪神・芝1600m)では1着同着となって、見事な巻き返しを図りました。

 チューリップ賞のレース後、鞍上の川田将雅騎手は、この馬の操縦性の難しさをまだ課題として挙げていましたが、川田騎手はこうした馬の長所や短所を的確に判断することに長けています。とすれば、陣営はその指摘をもとにして、本番に向けて改善を務めてくるでしょう。

 ということは、桜花賞ではさらなる上積みが見込めます。阪神マイルで2戦2勝というのもプラス材料。一発への期待が膨らみます。

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