大阪杯で打倒コントレイルへ。グランアレグリアは2000mもこなせる

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 4月4日(日)、阪神競馬場でGⅠ大阪杯(芝2000m)が行なわれる。

 GⅠ昇格後5回目となる今回のこのレース。過去4回の勝ち馬のうち、2017年キタサンブラック、2019年アルアイン、2020年ラッキーライラックは、レース前にGⅠを勝利していた。2着馬も含めた連対馬8頭のうち、6頭がGⅠ馬というデータも残っており、実績馬が強い傾向があるようだ。

前走のマイルチャンピオンシップを制したグランアレグリア前走のマイルチャンピオンシップを制したグランアレグリア その点も含め、今年の大阪杯の最大の注目馬はコントレイル(牡4歳/栗東・矢作芳人厩舎)だろう。

 昨年、史上3頭目の無敗の牡馬クラシック3冠馬となり、GⅠジャパンC(東京/芝2400m)でアーモンドアイに次ぐ2着となって初黒星。今回はそれ以来約4カ月ぶりの実戦となる。

 休み明けについては、昨年のGⅠ皐月賞(中山/芝2000m)でも約4カ月ぶりの実戦で勝利しているように、いきなりでも力を発揮できるタイプだ。距離の2000mも皐月賞のほか、GⅠホープフルS(中山)も勝利。大阪杯は皐月賞馬アルアインが2019年に勝利し、皐月賞2着馬ペルシアンナイトも2018年に2着に入っているように、皐月賞とこのレースの関連性は深い。

 コントレイルは2400mや3000mでも勝ってはいるが、2歳時のGⅢ東京スポーツ杯(東京/芝1800m)を2歳JRAレコード&5馬身差で圧勝したように、2000m前後の距離がベストだろう。無敗の三冠馬としての貫禄を見せたいところだ。

 筆者はコントレイルが最有力と見るが、対する馬たちも強力だ。中でも、グランアレグリア(牝5歳/美浦・藤沢和雄厩舎)はコントレイル陣営にとって脅威だろう。

 同馬は昨年、GⅠ安田記念(東京/芝1600m)、GⅠスプリンターズS(中山/芝1200m)、GⅠマイルチャンピオンシップ(阪神/芝1600m)と、1200~1600mのGⅠを3連勝し、最優秀短距離馬に選ばれた。これまで1600mまでしか経験がなく、2000mは初。「グランアレグリアが2000mをこなせるか」は、このレースの大きなテーマのひとつだ。

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