堤礼実アナが記念すべき「宙に浮いた」日。新人騎手と自身の初陣を語る

  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

堤 礼実連載:『華麗なるウマ話』第13回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、堤礼実アナウンサーの連載『華麗なるウマ話』。今回は、デビューを飾った新人ジョッキーの話とともに、堤アナ自身のアナウンサー"デビュー"についての裏話を聞いた――。

 2月に競馬学校を卒業した新人ジョッキー8人が3月6日にデビュー。みなさん、無事に初レースを終えて、そのうち、小沢大仁騎手と永野猛蔵騎手が初騎乗初勝利の快挙を遂げました。

 率直な感想としては、もうシンプルに「みんな、すごい!」と。

 もちろん、誰もが「早く勝ちたい」という気持ちを持ってレースに臨んでいると思います。ですが、数多くのレースに乗ってきた経験豊富な先輩騎手たちと同じレースに挑むわけですから、レース経験が皆無に等しい新人騎手がそう簡単に勝てるわけがありません。技術はもちろん、精神的な部分でもその差は大きいと思います。

 それでも、すぐに結果を出したり、上位で奮闘したりするのですから、「すごいな」と思うと同時に、彼らのこれからがますます楽しみになりました。最近はレースを見ていても、知らず知らずのうちに、新人ジョッキーを目で追っていたりします。

 新人騎手のみなさんと比べて、自分自身はどうだったのか。私のアナウンサーデビューを振り返ってみると......。

 フジテレビでは毎年、『FNS27時間テレビ』の番組の最後に、新人アナウンサーが提供スポンサーの社名を読みあげるのが恒例だったのですが、私にとってもそれが"デビュー戦"でした。今まで経験したなかで、あれ以上に緊張したことはなかったと思います。

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