2021.03.27

2年ぶりのドバイWC。クロノジェネシスら日本馬に激走の気配!

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 とりわけサウジからの連勝がかかるコパノキッキングは、テンションが上がりやすい傾向があるため、"滞在競馬"は非常にプラス。1週間前には、ウィリアム・ビュイック騎手を背に負荷をかける調教ができている。気性を考慮して厩舎地区の角馬場を中心に調整されており、本馬場に姿を現さないために一部の外国メディアからは不安がる声も挙がっているが、前走の好状態をキープできていると見ていいだろう。

 しかし、コパノキッキングが出走するドバイゴールデンシャヒーン(メイダン/ダート1200m)は、他の日本馬3頭もいずれも勝負圏内だ。前走で、コパノキッキングに次ぐ2着だったマテラスカイは、今回が3度目の挑戦となる。過去の2度は5着、2着という成績で、まさに"三度目の正直"。その2レースともアメリカのトップスプリンターと伍して戦っていただけに、彼らの名誉のためにも、今回のメンバーなら格好をつけたい。

 また、ジャスティンも対戦成績では負けてはいない。前走は返し馬で断ったはずのリードホースに寄せられてエキサイトしてしまい、レース前に消耗してしまった。今回はその点も考慮して、コパノキッキング同様に角馬場を併用して調整されている。父オルフェーヴルが果たせなかった「海外GI勝利」の悲願を託された。

 そして、このレースに出走する日本調教馬の中で唯一、サウジを使わなかったレッドルゼルも順調。展開もこの馬向きに速くなりそうで、差し合いになればコパノキッキングとも互角か、それ以上の勝負になるはず。父は、ダノンスマッシュとの「香港での父子GI勝利」を果たしたロードカナロア。レッドルゼルが勝てば、そこにダート短距離GIという新しいタイトルが加わる。

 例年、アメリカのエース級のスプリンターの参戦が多いレースだが、今年はやや小粒。そんな中で穴馬として注意したいのが、アメリカのワイルドマンジャック(せん5歳)と、地元UAEのキャンヴァスト(せん6歳)だ。