高松宮記念はレシステンシアが有望も「勝負の采配」で大金星が狙える1頭がいる (3ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

 さて、今年の高松宮記念では初スプリントの馬たちを主役候補に挙げてきましたが、「ヒモ穴馬」については逆の視点で考えてみたいと思います。つまり、この路線でしっかりと実績を残してきた馬。なおかつ、今回いい走りが見込めそうな馬をピックアップしたいと思っています。

高松宮記念での一発が期待されるライトオンキュー高松宮記念での一発が期待されるライトオンキュー 期待は、ライトオンキュー(牡6歳)です。

 実績的には、重賞1勝馬。2109年にGIII京阪杯(京都・芝1200m)を勝っているだけですが、個人的には以前からその能力の高さを評価しています。ただ、時計勝負になると限界がありそうなので、今の荒れた中京の馬場や週末の雨予報を味方につけたいところです。

 また、一発狙いという意味では、鞍上が横山典弘騎手に乗り替わる、という点も見逃せません。今回は主戦を務めていた古川吉洋騎手が関西所属ながら中山のマーチSに乗りに行って、反対に関東所属の横山典騎手が高松宮記念参戦のために中京へ。しかも、横山典騎手はマーチSにお手馬のダノンファストがいるにもかかわらず、3年ぶり2度目の騎乗となるライトオンキューの手綱をとることを選択しました。

 これは、ライトオンキューを管理する昆貢厩舎としても「強い相手にひと泡吹かせるなら」という"勝負の采配"のように感じます。今までのライトオンキューは正攻法で勝負するタイプでしたが、この乗り替わりで、よくも悪くも極端な戦法にシフトチェンジする可能性があります。

 うまくいかなければ大敗を喫してしまうかもしれませんが、ハマれば「ヒモ穴」どころか、大金星もあり得ます。ライトオンキューは今回、そんな期待を抱かせる1頭です。

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