穴党記者が徹底分析。スプリングSは馬場悪化で台頭する3頭を狙い撃ち

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 しかし、およそ3カ月の休養を経て臨んだ前走の1勝クラス・あすなろ賞(2月14日/小倉・芝2000m)では、荒れ馬場を生かして逃げ切り勝ち。10番人気で周囲のマークが甘かったのは確かですが、馬体重508Kgとエピファネイア産駒らしいパワーが生きたことは間違いないでしょう。

 つなぎが長めでストライドの大きい走法。腹袋のある体形で、上質のスピード持続力とパワー&スタミナを兼ね備えています。大跳びですが、コーナーリングは問題なく、小回りの1800mにはしっかりと対応できそうです。

 前走は、スタートでソロッと出して中団から運ぼうとしましたが、結局抑えずにハナを奪ったことが勝因。今回もそのあたりを考慮して、発馬を決めたらスッと主導権を握る形がベターでしょう。

 パンパンの良馬場では、小回りにおける優位性を生かせても、押し切るのは容易ではありませんが、渋化馬場ならチャンスが増すのは確か。一発の魅力は十分です」

スプリングSでの大駆けが期待されるワールドリバイバルスプリングSでの大駆けが期待されるワールドリバイバル ワールドリバイバルについては、坂本記者も穴馬候補として推奨する。

「エピファネイア産駒らしく、前向きさがあるタイプで、いかにもパワー型。今の中山の馬場に向きそうです。前走のあすなろ賞は、前半で抑えが利かず、馬のリズムに任せて逃げる形になりましたが、最後までしぶとく逃げ切りました。

 初の中山となりますが、トリッキーな小回りコースはこの馬にとってプラスでしょう。うまく自分のペースで運べれば、あっと言わせても不思議ではありません」

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