2021.03.19

芝3000mの阪神大賞典は血統で見る。中長距離の実績から2頭が浮上

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 もう1頭、注目馬を血統データからピックアップしてみよう。

 現在、芝3000m以上のレースは年間6レースほどしか行なわれていないが、わかりやすい血統的傾向が残っている。10年ほど芝3000m以上のレースの結果を振り返ると、63戦のうち、ステイゴールド産駒が最多の11勝(70戦)を挙げているのだ。勝率は15.7%で、大種牡馬ディープインパクト(108戦9勝、勝率8.3%)の勝率を大きく上回っている。

 今年はステイゴールド産駒は出走しないが、後継種牡馬オルフェーヴル産駒のショウリュウイクゾ(牡5歳/栗東・佐々木晶三厩舎)が登録している。ステイゴールドは直仔だけでなく、後継種牡馬の芝3000m以上成績も優秀で、オルフェーヴル産駒は17戦2勝、2着2回、3着2回と好成績。昨年も、GⅡステイヤーズS(中山/芝3600m)をオセアグレイトが、OP万葉S(京都/芝3000m)をタガノディアマンテが勝利している。

 さらに昨年は、オルフェーヴルの全兄ドリームジャーニー産駒のミライヘノツバサがGⅢダイヤモンドS(東京/芝3400m)で勝利。昨年の芝3000m以上レース6戦のうち、ステイゴールド系は3勝、2着2回、3着1回という成績を残している。

 ショウリュウイクゾは前走のGⅡ日経新春杯(中京/芝2200m)で重賞初制覇。当時は3勝クラスの身でハンデが53kgと恵まれていて、3000m以上の距離に出走するのは今回が初と未知数の部分もある。だが、2400mでも1勝、2着2回、3着1回とまずまずの成績を残しており、オルフェーヴル産駒の長距離実績からも、距離が延びてさらに期待できそうだ。

 以上、今年の阪神大賞典は、実績十分のアリストテレス、血統データが後押しするショウリュウイクゾの2頭に期待する。