金鯱賞の注目はデアリングタクトだが、一発あるのはGII初出走の血統馬 (3ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

 昨年の4歳シーズンは、5戦すべてが芝2000m戦。左回りのGIII新潟記念(9月6日/新潟・芝2000m)で重賞初勝利を飾りました。中京コースはデビュー戦(3着)以来となりますが、そうした結果から条件は合うのではないか、と踏んでいます。

 勝つ時も、負ける時も接戦というタイプで、同馬を管理する友道康夫厩舎の見解も報道で読みましたが、勝負根性やパワーがブラヴァスの魅力と見ているようです。こういう馬は自分より格上の馬がいるレースで、強い馬に食い下がって実力以上の走りを見せてくれるもの。GI馬との対決を経験することで、さらなる成長が見込めると思います。

 2000mの距離にこだわっていることからして、このあとはGI大阪杯(4月4日/阪神・芝2000m)が視野に入っていると思いますが、今年の大阪杯はコントレイル、サリオス、そしてグランアレグリアら、すでに超豪華メンバーが集うことがわかっています。

 それを考えると、ここである程度の結果を残さなければ、大阪杯では勝負にならないでしょう。GI馬の間隙を突く、大駆けを期待したいと思います。

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