調教師が「いい馬だ」と唸ったエフフォーリア。横山武史騎手もベタ惚れ

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Kyodo News

 難敵相手の一戦を制して、大一番でも人気の一角となることは間違いないだろうが、陣営の評価はどれほどのものだろうか。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「1歳の頃から大きな馬体で雰囲気があり、鹿戸調教師は当時から『いい馬だ』とこぼしていたようです。デビュー1週前の追い切りでは、他厩舎のオープン馬トーラスジェミニと併せて先着。実戦並みのタイムを叩き出しました。

 この時、エフフォーリアに騎乗していたのが、3戦ともコンビを組んでいる主戦の横山武史騎手。その動きに、ベタ惚れだったようですよ」

 早い段階から確かな素質を感じさせていたエフフォーリア。さらに、ここまでの3戦を振り返っても、陣営は「現時点でケチのつけようがない」と話しているという。

「当初は瞬発力がどれだけあるか、少し不安があったみたいですが、2戦目、3戦目と33秒台の切れ味を発揮。それで、すべての不安は払拭されたようです。

 年末のGIホープフルS(12月26日/中山・芝2000m)をパスしたのは、『まだ体質の弱いところが少しあったため』とのこと。しかし、それから2カ月ほどで随分としっかりしてきました。おかげで、スタッフは『折り合いにも注文がなく、どんな展開も対応できる』と、今後に向けて自信の表情を浮かべていました」

 今、若手で最も勢いのある横山武史騎手が惚れ込んだエフフォーリア。皐月賞でともにGI初制覇を果たすのか、注目である。

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