2021.02.27

中山記念は勢いある若手騎乗の2頭が有力。穴は大ベテランが操る曲者

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

 前走の中山金杯(3着)では戸崎圭太騎手が乗っていましたが、今週はサウジアラビア遠征後の隔離期間のため、レースには騎乗できません。そのため、今回は横山武史騎手に乗り替わり。ただこれは、以前の主戦に戻る格好なので、問題はないでしょう。

 横山武騎手も、昨年の関東リーディングに輝くなど、今の美浦では最も勢いのある若手のエース。先日もGIII共同通信杯をエフフォーリアで制していますから、期待が膨らみます。

 さて、ここまでヒシイグアス、ウインイクシードと東西の有望な若手ジョッキーが騎乗する馬にスポットを当ててきましたが、「ヒモ穴馬」には真逆の、ベテランジョッキーが手綱を取る1頭を取り上げたいと思います。

 現役最年長の大ベテラン・柴田善臣騎手が騎乗するサンアップルトン(牡5歳)です。

中山記念での大駆けが期待されるサンアップルトン中山記念での大駆けが期待されるサンアップルトン  今年でキャリア37年目、現在54歳の柴田騎手。30歳の松山騎手、22歳の横山武騎手とは、親子ほどの年の差があります。それでも、先週も日曜阪神のメイン、オープン特別の大和Sをリュウノユキナで快勝。年明けにケガから復帰したばかりですが、数多くのレースに騎乗して、こうして結果を出しているのですから、まだまだ騎乗技術に衰えは感じられません。

 サンアップルトンは1年以上コンビを組んでいるお手馬で、私も以前から注目していた1頭です。ヒシイグアスと同世代で、同馬もクラシックに縁がなく、3歳秋以降に条件戦を勝ち上がって4歳になってオープン入り。昨年は重賞戦線で戦ってきました。

 暮れにはGI有馬記念(中山・芝2500m)に登録しましたが、賞金不足で除外。先週もGIIIダイヤモンドS(東京・芝3400m)に登録しながら抽選で除外されて、中山記念にスライドという形で出走してきました。

 そういう意味では、まずは賞金を加算して、使いたいレースに使える立場になることが当面の目標と言えます。1800mという距離は、サンアップルトンにとってやや短い気がしますが、小回り向きの器用さでカバーしてもらいたいところです。