阪急杯は種牡馬の実績を重視。3つの共通点がある牝馬2頭が中心だ

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 ディープインパクト産駒は4頭が登録を行なっているが、人気の中心になりそうなダノンファンタジー(牝5歳/栗東・中内田充正厩舎)は、やはり注目の存在だ。

 同馬は、2018年の阪神ジュベナイルフィリーズを勝った最優秀2歳牝馬。3歳時もGⅡローズS(阪神/芝1800m)をコースレコードで勝利するなど、トップクラスの1頭として君臨。4歳となった昨年は、今回と同じ条件のGⅡ阪神Cを1馬身3/4差で完勝し、牡馬混合戦の重賞レースで初勝利(重賞5勝目)を飾っている。

 今回はそのレース以来、約2カ月ぶりの実戦となる。1400mでは阪神ジュベナイルフィリーズのほかに、レシステンシアと同じくファンタジーSを勝利しており、2戦2勝の得意条件だ。牡馬相手に重賞を制した前走からの充実ぶりは目覚ましく、同条件のここで大崩れはなさそうだ。

 母ライフフォーセールは、亜GⅠブエノスアイレス州大賞典(ダート2200m)などGⅠ2勝。奇しくも、レシステンシアとは「最優秀2歳牝馬」「ファンタジーS勝ち馬」「母がアルゼンチンのGⅠ馬」という共通点がある。

 以上、今年の阪急杯はレシステンシア、ダノンファンタジーの2歳女王2頭に注目する。

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