横山ルリカ、フェブラリーSはカフェファラオに注目。唯一不安な点とは

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

 7着だったGIジャパンダートダービー(大井・ダート2000m)もナイターに戸惑ったということを考慮すれば、どちらのレースも明確な理由付けができます。ポテンシャルはGI級で、東京・ダート1600mはこれまでに2戦2勝。しっかりパフォーマンスを発揮できれば、今回のメンバーなら勝つチャンスがあります。

 また、休み明けでレース間隔が開いていることも、過去に休み明けは2回勝っているこの馬にとってはプラスです。さらに、ルメール騎手の東京ダート1600mの成績も連対率40%超え、複勝率50%超えと安定感があります。チャンピオンズCで先着された馬はインティしか出てきません。過去の人気馬と比較してしまうと、実績で物足りないのは確かですが、今回の4歳世代では大将格という気がします。

 ただ、カフェファラオは内枠(2枠3番)に入ってしまいました。とにかく外枠に入ってほしかったのですが......。

 インティ(牡7歳/1枠2番)も気になる一頭です。おととしの勝ち馬で、東京ダート1600mはリピーターが来る条件でもありますし、チャンピオンズCでも3着と好走。能力を出せれば、1番強いと思っています。マイペースなので気分よく走ることがこの馬の持ち味を出せるかどうかにつながります。ガンガン競りかけていくような馬も見当たらないので、ここで復活もあると思います。

 上がり馬では、ソリストサンダー(牡6歳/7枠13番)が面白い存在ですね。末脚が確実なタイプで、昨年のGⅢ武蔵野S(東京・ダート1600m)で2着というのも適性がある証拠ですし、前走の門司S(小倉・ダート1700m)では流れが向いたとはいえ斤量58kgで差し切り勝ち。着実に力をつけている印象です。

 昨年の3着馬サンライズノヴァ(牡7歳/5枠9番)も適性が高いです。ただし、展開に左右される面もあって、一歩届かないで4着など、調子の波があるんですよね。それでも、チャンピオンズCからのぶっつけというのはデータ的にもプラスですし、今年のメンバーならチャンスは十分あるので絶対に買おうと考えています。

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