2021.02.19

フェブラリーSは大物不在。穴党記者が波乱の使者3頭をあぶり出した

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 一方、デイリー馬三郎の吉田順一記者は、まずは「この時期特有の馬場状態に目を配る必要がある」と指摘する。

「というのも、競馬開催日前に最低気温がかなり下がる予想で、この時期のダート戦を難しくさせる凍結防止剤(塩化ナトリウム/砂の凍結を防ぐもの)を散布する可能性が高いからです。そうすると、通常の馬場状態とは違った変化が見られます。

 つまり、良馬場でも砂質が締まって時計が速くなったり、逆にやや重や重馬場でも力の要る馬場になって時計が遅くなったりします。いずれにせよ、そうした馬場傾向の変化を読むためにも、ダートの含水率と凍結防止剤の散布状況は事前にチェックしておくべきでしょう」

 そこで、吉田記者は「締まった砂質、良馬場に回復しても凍結防止剤を散布した状況下なら、エアアルマス(牡6歳)を狙いたい」という。

「昨秋、GIIIみやこS(4着。11月8日/阪神・ダート1800m)では勝ったクリンチャーにいい目標にされ、ねじ伏せられました。続くチャンピオンズC(10着)では4番枠から積極的に運んで逃げる形となりましたが、速めのラップを刻んだうえ、2角からインティに張りつかれる苦しい展開を強いられて、馬群に沈んでしまいました。

 この2戦の結果を踏まえて、陣営は『(好位で)タメる競馬も考えている』とのこと。キックバックのリスクはありますが、この馬は一瞬のいい脚が使えるタイプで、その武器を生かすなら、その選択もアリでしょう。ロスなく回って、極限まで脚を使わずに直線を向くことができれば、一発の可能性も。

 鞍上は今年も好調な松山弘平騎手。先週の土日は東京の重賞に騎乗して、5番人気、7番人気の馬をいずれも2着へと導きました。その手腕にも期待したいところです」

フェブラリーSでの大駆けが期待されるエアアルマス