超難解な京都記念。穴党記者が悩んだ末に導いた高配当をもたらす3頭 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 ジナンボーについては、木村記者もオススメする。

「2200mはこの馬には少しだけ長い印象がありますが、今の阪神の馬場はこの馬向き。ディープインパクト産駒ながら、母父キングカメハメハっぽいタイプで、キレというよりは、馬力型に近いタイプですから。

 前走の天皇賞・秋は、決して得意な馬場条件ではありませんでした。それでいて、あれだけやれた内容を考えれば、このメンバーに入ったら上位でやれる目算が立ちます。折り合いに少し難があって、アテにしづらい面もありますが、鞍上の岩田康誠騎手がうまくエスコートしてくれることを期待しています」

 木村記者ももう1頭、注視したい馬がいるという。

モズベッロ(牡5歳)です。言い方は悪いですが、もともと見映えのしない馬で、昨年末の有馬記念のパドックでは『どこをどうやっても厳しいだろう』という見立てで、実際に15着惨敗。前走のGIIアメリカジョッキークラブC(1月24日/中山・芝2200m)においても、お世辞にもいいとは言えない、良化途上の状態でした。

 それでも、5着と善戦。見た目以上に走るタイプなんだと思います。使いながらよくなっているはずで、上積みは十分に見込めます。さらに、タフな馬場であれば、この馬にとってはプラス。当然、騎乗する三浦皇成騎手も色気を持って関東から乗りにいくわけですから、楽しみです」

 波乱ムードが充満していながら、穴党記者でさえ"穴馬"選択に迷うほどの難解な一戦。過去に例がないほどの"大荒れ"となるのか、必見である。

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