2021.02.12

クイーンCは過去10年の「勝利条件」から本命、穴馬をピックアップ

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 アカイトリノムスメの面白いところは、母と非常に似通った成績を残していること。アパパネは夏の新馬戦(7月の福島で3着)で敗れたあと、10月東京の未勝利戦、11月の赤松賞を連勝している。しかも、未勝利戦の勝ち時計(1分35秒9)、赤松賞の勝ち時計(1分34秒5)もまったく同じだから驚きだ。

 アパパネは赤松賞のあとに、同年のGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズに出走して勝利しているため以後の出走過程は異なるが、前走の時点ではアカイトリノムスメもアパパネと同等の評価を与えられているということ。今回は約2カ月ぶりの出走だが、アパパネが走っていた2009年に比べて外厩の調教技術が進歩しているので、パワーアップして帰ってくることを期待したい。

 もう1頭はカイトゲニー(牝3歳/美浦・和田雄二厩舎)を狙いたい。昨年8月の未勝利戦(新潟/芝1600m)、前走のつわぶき賞(中京/芝1400m)と左回りのコースで2連勝中。父カレンブラックヒルは今回と同じコースで行なわれたGⅠNHKマイルC勝ち馬で、昨年のクイーンCでも、産駒セイウンヴィーナスが単勝265.5倍の12番人気から3着に入って波乱を演出している。

 兄にはGⅢ京成杯勝ち馬のプレイアンドリアルがいて、3代母の妹ヒシアマゾンはGⅠエリザベス女王杯、GⅠ阪神3歳牝馬Sのほか、このクイーンCも勝利している。また、母の父ティンバーカントリーの父がウッドマンという血は、セイウンヴィーナスの祖母の父ヘクタープロテクターも持っていた血であり、成功パターンに当てはまる。それほど人気はなさそうだが、穴ムードが漂う存在だ。

 以上、今年のクイーンCはアカイトリノムスメ、カイトゲニーの2勝馬2頭に注目する。