「これは走る」と陣営。レシステンシアの弟グラティアスがクラシックへ

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sankei Visual

2021年クラシック候補たち
第6回:グラティアス

 2019年のGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)を制し、翌年のGI桜花賞(阪神・芝1600m)、GINHKマイルCでも2着と力走したレシステンシア(牝4歳/父ダイワメジャー)。その1歳下の弟が、今年のクラシック戦線の有力候補に名乗りを上げた。

 美浦トレセンの加藤征弘厩舎に所属するグラティアス(牡3歳/父ハーツクライ)である。

京成杯を快勝したグラティアス京成杯を快勝したグラティアス 同馬は昨秋の2歳新馬(10月24日/東京・芝2000m)でデビュー。単勝1.9倍という断然の支持に応えて、好スタートから鮮やかな逃げ切り勝ちを決めた。最後の直線では一度、鋭く抜けてきたモズマンジロウにかわされそうになったが、残り100mで再び加速。最後は1馬身4分の1突き放してトップでゴール板を通過した。

 それからおよそ3カ月後、GIII京成杯(1月17日/中山・芝2000m)に挑んだ。初戦同様、クリストフ・ルメール騎手を背にして、道中は好位2、3番手のインを追走。直線を迎えて、各馬が外側に進路をとるなか、グラティアスはそのまま内ラチを駆け抜けて快勝した。

 2連勝で重賞制覇を遂げて、クラシック参戦を確実視したグラティアス。同馬について、陣営はどんな感触を抱いているのか。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

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