東京新聞杯でのオイシイ存在。過去の激走馬に酷似した3頭を見つけた (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 最後に取り上げたいのは"上がり馬"である。現に過去にも、前走で下級クラスの条件戦を勝ったばかりの馬がしばしば好走を果たしている。

 たとえば、2015年に3番人気で優勝したヴァンセンヌ、2019年に1番人気で勝ったインディチャンプ、2020年に6番人気で2着に入ったシャドウディーヴァがそう。それぞれ前走で3勝クラス(旧1600万下)を勝ち上がって、その勢いのまま重賞の東京新聞杯でも奮闘して見せた。

 となると、前走で条件クラスを勝っている馬は無視できない。今回のメンバーで当てはまるのは、カラテ(牡5歳)だ。

 カラテは2走前に2勝クラスを勝って、前走で3勝クラスの若潮S(中山・芝1600m)を完勝。まさしく勢いに乗っている"上がり馬"で、過去の馬たちと同様、一気に重賞で結果を出してもおかしくない。

 にもかかわらず、戦前の評価は意外にも高くない。その分、余計にオイシイ存在である。波乱の多い東京新聞杯の刺客候補として、有力な1頭だ。

「ごまかしのきかない舞台」と言われる東京マイルだが、過去の傾向からして、東京新聞杯は"荒れる"可能性が十分にある。今年はここで挙げた馬たちが、その一端を担ってくれるかもしれない。

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