いきなり大物が現れる?「暫定」ムード漂う3歳牡馬ランキング (4ページ目)

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 4位は、グラティアス。年明けの京成杯で強い競馬を見せて、圏外からランク入りを果たした。

吉田氏
「つなぎが長め&立ち気味で、少しクッション度は硬めですが、ガニ股走法だった父ハーツクライとは違って、左前肢がやや内に入るぐらいで、きれいな走りをしています。スッとギアが上がるタイプで、京成杯でも前が開くとサッと抜け出してきました。

 馬込みやキックバックに不安はなく、一瞬の脚が生きやすい中山コースは歓迎のクチでしょう。逆に直線の長い東京コースは、切れすぎるがゆえ、仕掛けどころが難しいタイプ。とはいえ、前向きさがあって、瞬発力は世代トップクラスです」


 3歳牡馬戦線の"混戦"を象徴するように、4頭の馬が5位にランク入り。オーソクレース(牡3歳/父エピファネイア)、ヴァリアメンテ(牡3歳/父ドゥラメンテ)、ランドオブリバティ(牡3歳/父ディープインパクト)、シュネルマイスター(牡3歳/父キングマン)である。

木南氏
「オーソクレースは、母がマリアライト、叔父にクリソライト、クリソベリルがいる奥手の血統ながら、2歳時からオープン特別のアイビーS(10月24日/東京・芝1800m)を勝って、ホープフルSで2着と好走。賞金は十分に加算されて、余裕をもってクラシックに臨めます。

 ダービーでも期待できる1頭ですが、クリストフ・ルメール騎手がクラシックでこの馬を選ぶのか、それともグラティアスを選ぶのか、興味深いところです」

市丸氏
「ヴァリアメンテは、オープン特別の若駒S(1月23日/中京・芝2000m)で2着に敗れてしまったので、クラシック出走のためにはトライアルを使う必要があります。そして、どうやらオープン特別の若葉S(3月20日/阪神・芝2000m)に向かうとのこと。そこでの勝利を期待したいです。

 ドゥラメンテ産駒の何か1頭は、クラシックに出て活躍してくれる予感があって、それがこの馬かもしれません」

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