穴党記者が東海Sの攻略に自信。好配当が見込めるヒモ穴4頭をズバリ

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 一方、太田記者は紅一点のメモリーコウ(牝6歳)に注目している。

「地方交流重賞のTCK女王盃(1月20日/大井・ダート1800m)を除外されての参戦。前走の地方交流重賞・クイーン賞(12月3日/船橋・ダート1800m)で、勝ち馬から2秒3差の5着と敗れたことによって、人気を落としそうですが、これは骨折明けで息切れしたもの。度外視していいと思います」

 とはいえ、今回は相手が一気に強化される。はたして、どこまで巻き返しを図れるだろうか。

「もともと、同馬を管理する松永幹夫調教師が『こちらの思った以上に走る』という意外性のある馬。地方交流重賞を主戦場としていますが、中央、地方を問わず、左回りでは過去6戦して掲示板を外したことはありません。昨春にはオープン特別のオアシスS(東京・ダート1600m)で牡馬相手に3着と好走。叩き2走目となる今回、持ち前の堅実な走りを取り戻せれば、馬券圏内に食い込めると思います」

 太田記者ももう1頭、推奨馬がいるという。

タイキフェルヴール(牡6歳)です。なかなか順調に使えず、2走前が約1年半ぶりのレース、前走が約5カ月ぶりのレースでした。それでも、前走のオープン特別・師走S(12月12日/中山・ダート1800m)では、発馬で遅れて離されての最後方に置かれましたが、鮮やかな追い込みで突き抜けました。

 この中間は何事もなく順調ですし、前走以上の状態が期待できます。左回りも日本では4戦3連対と得意としていますから、楽しみです」

 今年に入ってから中京で行なわれた4つの重賞は、いずれも1番人気が馬券圏外に沈んで波乱の連続である。1番人気が強い東海Sであっても、その流れが続いていく可能性は大いにある。となれば、ここに挙げた馬たちが思わぬ高配当をもたらしてくれるかもしれない。

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