2021.01.22

アメリカJCCは、今後の成長が期待される「良血4歳馬」3頭が争う

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 しかし今回は、アリストテレスの前に立ちはだかる馬も強力だ。中でもヴェルトライゼンデ(牡4歳/栗東・池江泰郎厩舎)は、菊花賞こそ7着に敗れたが、GⅠホープフルS(中山/芝2000m)2着、GⅠ日本ダービー(東京/芝2400m)3着など、GⅠ戦線で好走してきた。中山ではGⅡスプリングS(芝1800m)でも2着に入っている。

 父ドリームジャーニーは三冠馬オルフェーヴルの全兄で、GⅠ有馬記念(中山/芝2500m)、GⅠ宝塚記念(阪神/芝2200m)の勝ち馬。「中山/芝2200m」にも合う血統だ。ヴェルトライゼンデ自身も、兄に菊花賞馬ワールドプレミア、GⅡマイラーズCのワールドエースがいるため、ここで"良血開花"といきたい。

 さらに、サトノフラッグ(牡4歳/美浦・国枝栄厩舎)も侮れない。昨年のGⅡ弥生賞ディープインパクト記念(中山/芝2000m)勝ち馬で、今回のアメリカJCCと同じ舞台で行なわれたGⅡセントライト記念(中山/芝2200m)では2着。中山の芝では4戦2勝、2着1回と安定した走りを見せている。菊花賞では3着と敗れたが、実績十分な今回の条件であれば巻き返しは可能だ。

 同馬は父がディープインパクト、母がGⅠ亜オークス(ダート2000m)などを勝ったアルゼンチン3歳牝馬チャンピオンのバラダセールという良血。血統面も一流で申し分ない。

 以上、今年のアメリカJCCはアリストテレスを警戒しつつ、コース実績十分のヴェルトライゼンデ、サトノフラッグの逆転も見据えたい。