日経新春杯は上り調子の馬が狙い目。舞台が中京に移って波乱ムード増す (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 そういったパターンの馬は今回、アドマイヤビルゴ、ヴェロックス(牡5歳)、クラージュゲリエ(牡5歳)、レイホーロマンス(牝8歳)と4頭いた。先に触れたアドマイヤビルゴを除くと、3頭となる。

 このうち、ヴェロックスは上位人気が予想される。穴馬候補としては、相応しくない。

日経新春杯での一発が期待されるクラージュゲリエ日経新春杯での一発が期待されるクラージュゲリエ ということで、ここではクラージュゲリエレイホーロマンスの2頭をオススメしたい。

 クラージュゲリエは前走、オープン特別のアンドロメダS(11月21日/阪神・芝2000m)に出走。2着と奮闘している。

 勝ち馬は先述のアドマイヤビルゴ。着差はコンマ1秒差だった。にもかかわらず、片や上位人気を争う存在で、同馬は伏兵扱い。馬券的な妙味は高い。

 そもそもクラージュゲリエは、2歳時にGIII京都2歳S(京都・芝2000m)を制している重賞馬。GI皐月賞(中山・芝2000m)で5着、GI日本ダービーで(東京・芝2400m)で6着と健闘するなど、潜在能力は高い。2度の長期休養を経て、前走の走りが完全復活へのサインであれば、ここで一発あってもおかしくない。

 一方のレイホーロマンスは、前々走でクラージュゲリエと同じくアンドロメダSに出走し、3着と善戦。続く前走でも、オープン特別・万葉S(1月5日/中京・芝3000m)に臨み、2着と好走している。

 ただ、明け8歳のベテラン牝馬。前走からの間隔が短いことも懸念材料とされている。おかげで、前評判はかなり低いが、ハンデは51kgと恵まれた。その軽ハンデと、今の状態のよさを生かせれば、再度の大駆けがあっても不思議ではない。

 年明けの中京では、準メインとメイン競走で波乱が続いている。3連単では100万円を超える高配当が2度も出ている。日経新春杯も"荒れる"可能性は大いにある。ここに挙げた2頭がその一端を担うかもしれない。

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