2021.01.15

日経新春杯は「6億円馬」が魅せる。重賞初制覇へ条件変更も追い風だ

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 日経新春杯で重賞への出走は2回目。キャリア5戦と少ない経験で臨むことになるが、それほど心配はなさそうだ。同レースはGⅡでも「ハンデ戦」ということもあり、超一流馬の出走が少なく、成長著しい4歳馬が勝利するケースが多い。過去10年に限っても、2011年のルーラーシップから昨年のモズベッロまで、実に8頭の4歳馬が勝利。そのうち6頭がこのレースで重賞初制覇を飾った。

 昨年のモズベッロは3勝クラス4着から、2013年のカポーティスターは1000万下(現2勝)クラス勝ちからの"格上挑戦"で見事に勝利している。一方、すでにオープン(リステッド)勝ちがあり、連勝中で勢いに乗るアドマイヤビルゴは、ここに入っても中心になるだろう。

「中京/芝2200」でのムーンライトHをはじめ、勝利した4レースすべてで手綱を握った武豊騎手が騎乗するのも心強い。また、これまで「2200m」までのレースしか経験がないため、例年の「2400m」から短縮されたことは好都合だろう。重賞初制覇を果たす可能性は高いと見ている。

 もう1頭の注目馬として、サトノソルタス(牡6歳/美浦・堀宣行厩舎)を挙げたい。

 この馬もディープインパクト産駒で、母が米GⅠ3勝のアイランドファッションという良血馬。6歳となるが脚部不安による長い休養などもあって、キャリアはまだ10戦。昨年のGⅡ金鯱賞(中京/芝2000m)では皐月賞馬サートゥルナーリアに次ぐ2着に入った実力馬で、ほかにもGⅢ共同通信杯(東京/芝1800m)2着など、今回と同じ「左回り」には実績がある。

 前走のGⅢ中日新聞杯(中京/芝2000m)は1着と0秒7差の7着と敗れたが、大外18番枠が災いし、終始外々を回るなど、いい位置を取れなかった。しかし今回は、8カ月ぶりで体重が16kg増えていたことも考えると、大きな上積みが期待できる。

 以上、今年の日経新春杯は、アドマイヤビルゴとサトノソルタスの、良血ディープインパクト産駒2頭に期待する。