2020.12.23

有馬記念で見逃せないステイゴールドの血。2頭に激走の予感

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 血統を見てみよう。牝系は、3代母ステラマドリッドから広がる子孫にアエロリット(GⅠNHKマイルC)、ミッキーアイル(GⅠマイルチャンピオンシップ、GⅠNHKマイルC)が出ている活気ある牝系。さらに遡ると、5代母マイビューパーズの子孫には、2005年の有馬記念を勝ったハーツクライがいる名門だ。

 5歳暮れにして今回が引退レースとなるが、父オルフェーヴルも5歳時の引退レースが有馬記念で、8馬身差の圧勝で有終の美を飾っている。5歳を迎えた今年、牡馬相手の大阪杯を含めてGⅠ2勝と最高のシーズンを送っているラッキーライラックだけに、この有馬記念でもいい走りを見せるだろう。

 もう一頭も、同じオルフェーヴル産駒のオーソリティ(牡3歳/美浦・木村哲也厩舎)。同馬は今年のGⅡ青葉賞(東京/芝2400m)を勝利後、骨折のため休養を余儀なくされたが、前走のGⅡアルゼンチン共和国杯(東京/芝2500m)を勝利してここに臨む。

 中山では3戦し、OP芙蓉S(芝2000m)を勝利。GⅠホープフルS(芝2000m)で5着、GⅡ弥生賞ディープインパクト記念(芝2000m)で3着と、まずまずの走りを見せている。

 この馬は血統が魅力的だ。母の父シンボリクリスエスは有馬記念で2勝。そのうちの1勝は4歳時の引退レースで、9馬身差で圧勝した。前述のように、オルフェーヴルもこのレースで2勝しており、シンボリクリスエス、オルフェーヴルともに3歳時にこのレースを勝利している。

 また、一昨年のブラストワンピースなど、過去10年で5頭の3歳馬がこのレースを勝利しているのも心強いデータだ。オーソリティは血統面、馬齢面でもこのレースに適性があると言える。

 以上、今年の有馬記念はオルフェーヴル産駒の2頭、ラッキーライラックとオーソリティに期待する。