朝日杯FS、穴党記者がレース条件と過去データから見出した4頭の穴馬

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 一方、日刊スポーツの松田直樹記者は、2歳の阪神・芝マイル戦については"持論"があるという。

「東京の芝マイル戦で好走した馬を狙え、です。阪神と東京では、左右の回りに違いはあるものの、直線が長く、能力がストレートに反映されやすい舞台、という点で共通しています。

 現に、朝日杯FSが阪神に移設された2014年以降と、同じ阪神・芝マイルで行なわれるGI阪神ジュベナイルフィリーズの同時期(2014年~2020年)とを合わせた計13回のレースで、東京・芝マイルの前走で連対した馬が、先週のソダシを含めて7勝もしているんです」

 そして松田記者は、前走で東京・芝マイルのGIIIサウジアラビアロイヤルC(10月10日)を勝ったステラヴェローチェ(牡2歳)を推す。

「前走は、不良馬場で大外一気の末脚を炸裂させて快勝。やや重だった新馬戦(7月5日/阪神・芝1600m)での逃げ切り勝ちとは、対照的な競馬を見せました。

 当初、バゴ産駒の道悪適性の高さが功を奏したとも考えましたが、鞍上の横山典弘騎手がサウジアラビアロイヤルCのレース後、『跳びがきれいなので、(道悪が)プラスに働いたとは思わない。能力が違いました』と絶賛。ならば、良馬場見込みの阪神でも期待せずにはいられません。

 伯父のゴスホークケンは2007年の朝日杯の勝ち馬。血統的にも朝日杯FS向きと見ています。2週前の追い切りでは、調教駆けする古馬オープンのシュウジに追走して先着するなど、動きにも迫力が出ています。一発あってもおかしくありません」

 松田記者ももう1頭、気になる馬がいるという。

ドゥラモンド(牡2歳)です。近年の朝日杯FSは"無敗馬"がトレンドで、2017年のダノンプレミアム、2018年のアドマイヤマーズ、2019年のサリオスと、デビューから負けなしの馬が3年連続勝利中。過去10年を振り返っても、その3頭を含めて計6頭が無敗で戴冠を遂げています。

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