GI2戦も激戦必至。群雄割拠の2歳牡馬戦線を物語る「識者ランキング」 (4ページ目)

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 2位と2ポイント差の4位には、3頭の馬が入った。オープン特別の芙蓉S(10月3日/中山・芝2000m)を完勝したランドオブリバティ(牡2歳/父ディープインパクト)、オープン特別の野路菊Sを制してデイリー杯2歳Sで2着となったホウオウアマゾン(牡2歳/父キングカメハメハ)、そしてオープン特別のアイビーSを快勝したオーソクレース(牡2歳/父エピファネイア)である。

木南氏
「ランドオブリバティは、デビュー前にトレセンで見て衝撃を受けた馬です。その歩き方を見て、美浦ではこれまでに見たことがない感じのディープインパクト産駒だったからです。簡単に説明するなら、サトノアラジン、リアルスティールのようなイメージです。

 新馬戦(8月9日/新潟・芝2000m)は何とか勝ったように見えるレースぶりでしたけど、競馬の中身は楽勝でした。2戦目の芙蓉Sの勝ちっぷりもよく、納得の内容、結果でした」

市丸氏
「デイリー杯2歳S2着のホウオウアマゾンは、GIII京都牝馬Sを勝って、GIヴィクトリアマイルで2着と好走したヒカルアラマンサスの6番仔。上の5頭はすべて牝馬でしたが、ついに牡馬が出て、初めてオープンレースを勝ち、重賞でも2着と奮闘しました。自然と期待は高まります。

 先行力が身上で、デイリー杯では速いペースでの2番手追走もまったく苦にしませんでした。最後に競り負けたのは、勝ち馬にうまく内に入られた分。レースのペース次第で、1着馬に逆転できる可能性は今後も十分にあります」

本誌競馬班
「オーソクレースは、粒ぞろいのメンバーがそろったアイビーSを勝利。勝負どころでのキレ味に魅力を感じます」

木南氏
「オーソクレースは、新馬戦でも、2戦目でも見せた決め手が非凡。血統的にも、成長力、距離への融通さを秘めていると思います」

 まさしく群雄割拠の2歳牡馬戦線。まもなく行なわれる2つのGI戦で、抜け出す存在が出てくるのか。はたまた、まだ見ぬ大器がこれから現れるのか。その動向から目が離せない。

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