2020.12.16

GI2戦も激戦必至。群雄割拠の2歳牡馬戦線を物語る「識者ランキング」

  • text by Sportiva
  • photo by Sankei Visual

 ダノンザキッドに3ポイント差で続く2位は2頭。GIII京都2歳S(11月28日/阪神・芝2000m)を制したワンダフルタウン(牡2歳/父ルーラーシップ)と、GIIデイリー杯2歳S(11月14日/阪神・芝1600m)を勝ったレッドベルオーブ(牡2歳/父ディープインパクト)が入った。

土屋真光氏(フリーライター) 
「京都2歳Sの勝ち馬はクラシックの時期を迎えると、評判に反して影が薄くなってしまうことが多いのですが、今年は阪神で行なわれた分、かつての出世レースだったラジオたんぱ杯2歳S(ラジオNIKKEI杯2歳S)のような位置づけになると踏んで、ワンダフルタウンの評価を高くしました。

 ルーラーシップ産駒ながら、新潟の未勝利戦(7月25日/芝1800m)を圧勝。タフな馬場の阪神と軽い馬場の新潟と、性質が異なる2つのコースで結果を出している点も好感が持てます」

吉田氏
「ワンダフルタウンは、つなぎのクッション度が抜群。2着以下をねじ伏せた京都2歳Sは価値ある一戦でした。新馬戦(2着。6月28日/阪神・芝1800m)では、ダノンザキッドに子ども扱いされましたが、血統背景や馬体の完成度などを鑑みれば、伸びしろは大。来年の春には、ダノンザキッドとの差がどこまで詰まってくるのか、楽しみです」

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
「レッドベルオーブの勝ったデイリー杯2歳Sは、今年のここまでの2歳重賞では、最もレベルが高かった一戦と言っていいでしょう。そのレースにおいて、同馬は5番手のイン追走から、上がり最速の脚を使って勝っています。現時点では、2歳王者に一番近い存在と言えるのではないでしょうか。これまでの兄姉と比べても、最もスケールが大きいように思います」

吉田氏
「レッドベルオーブは、未勝利戦(9月19日/中京・芝1600m)とデイリー杯2歳Sと、2戦連続のレコード駆け。伸びしろが見込める段階であることを踏まえれば、その価値は相当に高いです。気性面が成長し、馬体に幅が出てくれば、距離は2000mぐらいまでなら克服できそう。スピードの生きる舞台設定なら、今後も高いパフォーマンスを見せてくれるのではないでしょうか」