何が勝ってもおかしくない阪神JF。美女馬券師は大胆な勝負に挑む!

  • text by Morinaga Maaya

 対抗はソダシ。美しい白毛の馬体を汚すことなく、土つかずのまま3連勝で阪神JFへ。「ブチコの子がこんなに強いなんて!」と、母親(ブチコ)のレースを見に行っていた立場からすると、それだけでうれしくなってしまいます。

 アイドルホースでありながら、しっかり中身も充実。GIII札幌2歳S(9月5日/札幌・芝1800m)でのレコード勝ちもそうですが、前走のGIIIアルテミスS(10月31日/東京・芝1600m)での上がり3ハロン33秒9をマークした末脚もすばらしかったです。

 ちなみに、ソダシは須貝尚介厩舎所属で、担当の厩務員はかつてゴールドシップを担当していた今浪隆利さん。

 私は以前、美浦トレセンで3年間取材をしていた時期があるのですが、馬にとって厩務員さんの存在って本当に大きいんです。もちろん、追い切りやローテーション、走る舞台や相手関係も大事ですが、走る馬には必ずと言っていいほど、いつも勝つ馬を育てている厩務員さんがいます。

 馬によって、接し方はそれぞれだとは思いますが、普段の歩かせ方ひとつでも馬は大きく変わるそうです(「馬の引き方ひとつで、厩務員さんがその馬をどんなふうに扱っているかわかる」と最初に私に教えてくれたのは横山典弘騎手でした)。ゴールドシップを手がけた今浪さんのもとで、白毛一族による初のGI制覇という新たな伝説を、ソダシには作ってもらいたいと思っています。

 ▲はサトノレイナス。この馬も無傷の2連勝で阪神JFに駒を進めてきました。父ディープインパクト譲りの末脚の持ち主で、前走の1勝クラス・サフラン賞(10月4日/中山・芝1600m)で披露した、直線半ばで鞭を入れてからのあの伸びは、見ていてニヤけてしまうほどでした。

 お兄さんのサトノフラッグを見ても、距離はもう少し伸びたほうがよさそうな感じはしますが、今回の広くて直線の長いコースはこの馬向き。前が早くなって末脚が生きる流れになれば、一気の差し切り勝ちも容易に想像できます。

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