2020.12.12

阪神JFは「大荒れ」の予感。穴党記者が人気の盲点を突いた4頭の穴馬

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 距離延長、初の右回りにも難なく対応し、好時計での差し切り勝ち。2着馬とはわずかハナ差でしたが、競り合いをきっちりと勝ち切ったのは、能力の高さによるものでしょう。今回は再び1ハロンの距離短縮となりますが、デビュー2戦で経験していますから、マイナス材料にはならないと思います。

 乗り替わりについても前走だけ。鞍上の岩田康誠騎手はそれ以前の2戦に騎乗しており、同馬の持ち味を知っているのは強み。前走後の攻め気配も上々で、仕上がりにはまったく不安はありません。

 一気の相手強化になりますが、父モーリス、母ジェンティルドンナという偉大な両親から受け継いだポテンシャルは、ここでも十分に通用するはずです」

 大西記者ももう1頭、気になる馬がいるという。前走のオープン特別・ききょうS(10月3日/中京・芝1400m)で2着に入ったフラリオナ(牝2歳)である。

「前走は、後方からメンバー最速の上がりを駆使してクビ差の2着。時計の速い決着にもしっかり対応し、従来のレコードタイムと同じ1分21秒1で走破したことは高く評価できます。

 この中間も丹念に乗り込まれて、力強い動きを披露するなど、状態は前走以上です。今回は1ハロンの距離延長となりますが、父は安田記念覇者のストロングリターン、母の母オークス馬のダンスパートナーで、十分に対応は可能でしょう。

 末脚が確かなタイプだけに、直線が長い阪神・外回りというのは歓迎のクチ。道中リズムよく運んで、余力を持って直線を向けるようなら、自慢の決め手を生かして上位争いに食い込めるはずです」

 まだまだ成長過程にある若き牝馬の戦い。当日の体調や気分、レース展開や位置取りなどちょっとしたことで、予想もしていなかったような馬が台頭することは大いに考えられる。その候補がここに挙げた馬の中にいてもおかしくない。