2020.12.10

阪神JFでソダシが充実も鉄板ではない。ハイペース、不良馬場で気になる2頭

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 同馬は9月の中京/芝1400m戦を8馬身差で圧勝。前走も同じ中京/芝1400mで、ききょうSを1分21秒1のレコード勝ちした。着差はクビ差だったものの、1000m通過が57秒5というハイペースにもかかわらず凌ぎきった強い競馬だった。1400mまでしか経験がないが、昨年の勝ち馬レシステンシアも同様で、こういうタイプがスピードで押し切ってしまうケースもあり得る。

 父オルフェーヴルの産駒ラッキーライラックは、2017年の阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬で、今年はGⅠ大阪杯(芝2000m)、GⅠエリザベス女王杯(芝2200m)と、阪神で2つのGⅠ勝利を加えている。オルフェーヴル自身もGⅠ宝塚記念(芝2200m)の勝ち馬であり、阪神とは相性がいい血統だ。

 また、インフィナイト(牝2歳/栗東・音無秀孝厩舎)も面白い存在だ。これまで2戦1勝で、前走のGⅢサウジアラビアロイヤルC(東京/芝1600m)では1番人気に推されて2着。泥が飛び交う不良馬場にもめげず、直線で馬群を割って抜け出した走りが印象的だった。外を回って伸びた勝ち馬のステラヴェローチェには3馬身差をつけられたものの、内容的には高く評価できる。

 新馬戦も含めて2度の不良馬場で結果を残しているだけに、今回も道悪になればさらに有力だろう。しかし騎手や調教師のコメントを見ると、良馬場での可能性も感じているようで、良馬場でさらにいい走りを見せるかもしれない。

 父モーリスは芝1600m~2000mのGⅠを6勝した名馬。大舞台に強いロベルト系だけに、GⅠの舞台での産駒の初重賞制覇への期待も膨らむ。

 以上、今年の阪神ジュベナイルフィリーズは、ソダシの安定性を認めながらも、ポールネイロン、インフィナイトの頑張りにも期待したい。