チャンピオンズC、穴党記者がクリソベリルの刺客に指名した3頭とは (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 太田記者はもう1頭、推奨馬がいるという。

クリンチャー(牡6歳)です。前走のGIIIみやこS(11月8日/阪神・ダート1800m)の勝利で、ダート重賞をついに初制覇。これで、人気を集めると思っていたのですが、予想していたほど下馬評は高くなっていない印象があって、その分、馬券的な妙味が増しています。

 ダート転向後は7戦して1勝、2着4回、3着1回、4着1回と堅実。馬券圏内(3着以内)を外した唯一のレース、2走前の太秦S(10月17日/京都・ダート1800m)は、勝負どころで動けなかったことが響いたもの。馬券に絡む信頼度はかなり高いです。

 3歳時、不良馬場のGI菊花賞(京都・芝3000m)で2着。その実績が示すとおり、持ち味は持久力です。管理する宮本博調教師も『スタミナを生かす競馬を』と目論んでいますから、タフさが要求される中京のダートも合っていると思います」

 この秋のGIは1番人気が7連勝中。そうなると、クリソベリルを無視するわけにはいかないが、もし同馬がひとつでも着順を落せば、馬単や3連単では好配当となる可能性が高い。ここに挙げた3頭には、そんな逆転劇への期待も膨らむ。

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