ジャパンCに満を持しての参戦。仏GⅠ馬には好走できる計算がある

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 さらに、過去のレースを振り返ると、アタマ差で2着になった今年のガネー賞の勝ち馬ソットサスと、同じく2着だった昨年のフォワ賞の勝ち馬ヴァルトガイストは、いずれものちに凱旋門賞を制している。レベルという面で見ても、決してひけを取らない。

 鞍上には、マルチアリス調教師と昔から親交の深いミルコ・デムーロ騎手を迎える。名前からも判るように、マルチアリス調教師もデムーロ騎手と同じイタリア出身。3年前に独立し、フランスに進出した際にイタリアから連れてきた4頭のうちの1頭が、まだ重賞勝ちがなかったウェイトゥパリスだ。この秋、今ひとつリズムのよくないデムーロ騎手だが、祖国の空気に刺激を受けることは間違いない。

 マルチアリス調教師の妹は、凱旋門賞当日にフランス初の女性騎手によるG1制覇を果たしたジェシカ・マルチアリス騎手。今度は兄が世界を驚かせる番だ。

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