3強は絶対か? 穴党記者がジャパンCで「打倒3強」を託す穴馬3頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by REX/AFLO

 デアリングタクトは、先を意識した仕上がり途上にあって、GI秋華賞(10月18日/京都・芝2000m)を非常に強い内容で快勝しました。これ自体は評価に値しますが、馬自身のテンションを保つことに周囲が苦心しているように見えました。

 競馬場への入場客も若干増加され、これまでよりもテンションが高くなっている馬が多く見られるようになっています。斤量面など条件は恵まれているとはいえ、デアリングタクトもその辺りに不安要素があって、レース当日の"自分との闘い"に勝てるかどうか。

 アーモンドアイも、ジャパンCで驚異のレコード勝ちを果たした2年前より、距離適性は短くなっています。そして何より、中3週のローテーションが懸念材料。1週前の動きはしなやかで、3頭の中では一番信頼できそうですが、どうでしょうか......」

「3強」の一角崩しが期待されるグローリーヴェイズ「3強」の一角崩しが期待されるグローリーヴェイズ こうして、3強にも付け入る隙があると考える木村記者。「打倒3強」の候補として、グローリーヴェイズ(牡5歳)に期待を寄せる。

「前走のGII京都大賞典(10月11日/京都・芝2400m)は、休み明けで正直『もうひとつ(の状態)かな』と思いましたが、きっちりと結果を出しました。

 また、昨年末にはジャパンCと同距離の海外GI香港ヴァーズ(香港・芝2400m)を完勝。同レースに行く前の追い切りでは、アーモンドアイをあおるような動きを見せていました。今年も香港と両にらみでしたが、早い段階でジャパンC1本に切り替えて調整されてきたことに好感が持てます。

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