2020.11.26

ジャパンCの3強に「弱点」あり。それぞれが抱える問題にズバリ迫る

  • text by Sportiva
  • photo by Kyodo News

 続いて、史上初の父子二代による無敗の三冠達成を遂げたコントレイル(牡3歳)。フリーライターの土屋真光氏が同馬の懸念材料についてこんな見解を示す。

「同じコース、距離でありながら、その年のダービー馬は、ジャパンCでそれほど結果を残せていません。とりわけ、GI菊花賞(京都・芝3000m)を使った馬は、なおさらです。過去には、無敗の三冠馬となったシンボリルドルフでさえ、3着に敗れています。

 2000年から菊花賞の開催日程が11月から10月に移動し、ローテーション的なゆとりが生まれたこともあってか、2001年にジャングルポケットがその年のダービー馬として、初めてジャパンCを制しましたが、同馬は菊花賞で4着と完敗。余力を残していました。

 その後、ディープスカイ、レイデオロといったダービー馬がジャパンCで2着となっていますが、ともに菊花賞は未出走。実は、菊花賞とジャパンCを連勝した馬は皆無です。

 となると、コントレイルにも懐疑的な目を向けざるを得ません。しかも、本来適さない長距離戦で、ゴール前までもつれた激戦を演じました。その消耗も簡単には戻らないのではないでしょうか」

 最後に、史上初めて無敗の三冠牝馬となったデアリングタクト(牝3歳)について。スポーツ報知の坂本達洋記者は「3強」の中でも一枚落ちる存在と見てこう語る。

「デアリングタクトは、牝馬三冠レースで道悪や距離、小回りなど、あらゆる条件を克服。そこで、完勝してきた強さは光ります。ジャパンCにおいても、過去のデータが示すように、斤量53kgで出走できるのは有利でしょう。

 しかし、個人的には今年の3歳牝馬は、世代レベルがそこまで高くないと見ています。先のGIエリザベス女王杯(11月15日/阪神・芝2200m)では、3歳勢のウインマリリンが4着に入りましたが、展開に恵まれた印象が拭えません。また、その翌週のGIマイルCS(11月22日/阪神・芝1600m)では、レシステンシアが8着と馬群に沈みました。

 今年の3歳世代には、2年前のアーモンドアイとラッキーライラックのような、ハイレベルなライバル関係もなかったように思います。結局のところ、デアリングタクトは同世代の中では抜けているとはいえ、牡馬や強い古馬相手には及ばないと見ています」

 はたして、「3強」対決の結末はいかに!?