2020.11.25

ジャパンCの「3強」を徹底比較。世紀の一戦で最有力となるのは?

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 それから2年、古馬の中心的存在としてドバイターフ、天皇賞・秋(2回)、ヴィクトリアマイルとGⅠ4勝を加えたが、不安点を挙げるとすればやはり馬齢になる。個体差はあるが、サラブレッドがもっとも充実するのは4歳時と言われており、そのピークを長く続けることは難しい。アーモンドアイは3歳4月の桜花賞から約2年7カ月にわたり、GⅠ戦線で高いパフォーマンスを維持している驚異的な存在だ。

 近年では、同じく牝馬三冠を含むGⅠ7勝のジェンティルドンナが5歳暮れに有馬記念を勝ったが、5歳時のパフォーマンスは全盛期より落ちていた。アーモンドアイも天皇賞・秋を勝ったが、3歳時のジャパンCや昨年の天皇賞・秋ほどの圧倒的な強さではなかったので、成長著しい3歳馬2頭との比較では分が悪いかもしれない。

 とはいえジャパンCは、2009年ウオッカ、2011年ブエナビスタなど2、3歳時から強さを見せてきた牝馬が、5歳時に最後のGⅠ勝利を果たしたレースでもある。"有終の美"を飾るにふさわしい舞台だ。

 以上、3頭の好材料と不安材料をまとめてみたが、筆者の結論としてはコントレイルを最有力とし、以下はアーモンドアイ、デアリングタクトの順番で考えたい。

 コントレイルは日本ダービーの内容がすばらしかったし、これからの日本競馬界をリードしていくべき馬であるため、全盛期を過ぎた感のあるアーモンドアイにはしっかり勝ち切ってほしいところだ。デアリングタクトに関しては、やはり相手が一気に強くなる不安が大きい。

 いずれにせよ、"世紀の一戦"となる今年のジャパンCは、強い馬が力を出し切るすばらしいレースになることを期待したい。