堤礼実アナがジャパンカップに複雑な思い。夢対決が「ついに来てしまった」 (3ページ目)

  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

 それに、ルメール騎手自身もこの勝利で、天皇賞では春、秋を通じて5連覇です。どうしてもアーモンドアイの最多記録ばかりに注目が集まりますが、一昨年の天皇賞(秋)をレイデオロで勝って以降、春2回、秋3回と天皇賞を勝ち続けているのですから、こちらの記録もすごいことですよね。

 個人的には、無敗の牝馬3冠、父子二代での無敗の3冠、芝GI8勝にプラスして、天皇賞5連覇の瞬間に、番組のMCとして立ち会えたことをうれしく思っています。

 さて、3週連続で歴史的快挙が成し遂げられたあとも、秋のGIシリーズは続きます。なかでも注目レースは、やっぱりGIジャパンカップ(11月29日/東京・芝2400m)ですよね。

 先に参戦を表明していたデアリングタクトに続き、コントレイルの出走も決定。これで、日本競馬史上初となる、無敗の3冠馬同士の直接対決が実現することになりました。

 ところが、夢の対決はこれだけにとどまらず、その後にアーモンドアイまでもが参戦を発表し、この秋、史上初の大記録を作った3頭すべてが同じ舞台に立つことが決まりました。

 競馬ファンにとっては、ついに夢の最強馬決定戦が実現! というところですが、私としては、どの馬を応援したらいいのか、頭の痛い問題です。実現してほしかったような......、ほしくなかったような......、とても複雑な気持ちなのです(苦笑)。

 正直な感想を言わせてもらうなら、「ついにこのときが来てしまったか」です。勝者と敗者。どうやっても、必ず勝負はついてしまいますからね。個人的には、どの馬の負ける姿も見たくありません。

 アーモンドアイは、有終の美を飾ってほしい。

 コントレイルは、何度か取材させてもらっていることもあり思い入れが強い。

 デアリングタクトは、同じ女性として女の底力を見せてほしい。

 私にとっては、3頭すべてに応援する理由があるので、優先順位はつけられません。だから、たとえ馬券を買うことになったとしても、順位づけをしなくてもいいように3頭ボックスで買うでしょうね(笑)。

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