マイルCSは「2強」以外で大勝負。
穴党記者が太鼓判を押す実力馬3頭
「ダイワメジャー産駒の牝馬ですが、長めのつなぎで、ストライドが大きめ。それでいて、スピード+先行力に秀でています。スローに落として差し込まれたGIIチューリップ賞(3着。3月7日/阪神・芝1600m)を受けて、ペースを落とした逃げが合うタイプではないことは、陣営も、ジョッキーも、理解しています。
阪神競馬場は今夏のメンテナンスがうまくいった印象があります。馬場がよく、時計が出る場合は、スピードのある馬がオーバーペースで行っても止まらないのが定石。まさしくGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)で自身が演出したレース、前半4ハロン45秒5-後半4ハロン47秒2(勝ち時計1分32秒7)というラップを刻んだ競馬ができれば、理想的です」
今回はGI NHKマイルC(2着。5月10日/東京・芝1600m)以来のぶっつけとなるが、その点での不安はないのだろうか。
「約6カ月半ぶりのレースですが、この中間は北村友一騎手が2週続けて騎乗して、抜群の動きを披露。1週前には、坂路でビシッと追われて4ハロン51秒9-1ハロン11秒6という出色の時計を計測しています。
気性的に前向きで、この馬らしい大きいストライド、しなやかなフットワークを見せていました。万全の態勢で、不安はありません。復帰戦から注目ですし、一発への期待が膨らみます」
レシステンシアについては、木南記者も推奨馬に挙げる。
「昨年の阪神JFの勝ちっぷりが衝撃的でした。チューリップ賞は完調には遠い状態でしたし、GI桜花賞(2着。4月12日/阪神・芝1600m)は道悪で、NHKマイルCは展開のアヤと、負けたレースの敗因はすべて明白です。能力全開の競馬ができれば、どれだけ強いのか。追い切りの時計を見る限り、状態はよさそうですし、期待したい1頭です」
吉田記者はもう1頭、穴馬候補の名前を挙げた。
「GI3勝のアドマイヤマーズ(牡4歳)です。レシステンシアが速めのラップを刻めば、切れない馬であっても、立ち回りひとつで上位争いに加われるはず。そうしたペースにおいては、切れ味に秀でたディープインパクト産駒の武器は多少削がれる印象で、ならば、これまたしぶとさが売りのダイワメジャー産駒が面白いと踏んでいます。
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