マイルCSは1番人気が苦戦中。豪華メンバーで狙うは3、4番人気だ (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 アドマイヤマーズは、昨年のGI NHKマイルC(東京・芝1600m)の覇者で、昨年末には海外GIの香港マイル(香港・芝1600m)でも戴冠を遂げている。春の安田記念では6着に敗れているものの、帰国初戦で、およそ6カ月ぶりだった当時と違って、今回は中間の調整過程も順調。一発の可能性を大いに秘めている。

 レシステンシアは、昨年のGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)で優勝。今春も、GI桜花賞(4月12日/阪神・芝1600m)とGI NHKマイルC(5月10日)で、ともに2着という結果を残している。伸びしろある3歳牝馬ということもあり、チャンスは十分にある。

 いずれも、本来であれば主役を張ってもおかしくない存在。当日のオッズ次第だが、「2強」に続く3、4番人気の支持を得たら、積極的に狙ってみてはどうだろうか。

 ちなみに、マイルCSでは人気落ちのGI馬が台頭するケースが多く見られる。そういう意味でも、これら3頭には注目だ。

 次に狙いたいのは、前走で重賞あるいはGIを勝っていながら、人気薄となった馬である。なにしろ、そうした馬がしばしば波乱を演出しているからだ。

 例えば、2011年に勝ったエイシンアポロンは、前走でGIII富士S(東京・芝1600m。※現在はGII)を勝利していながら、5番人気と人気薄だった。同年3着の外国馬のサプレザも、海外GIのサンチャリオットS(イギリス・芝1600m)を勝っての参戦だったにもかかわらず、4番人気と伏兵扱いだった。

 また、2015年の覇者モーリスも、前走で安田記念を制していたが、4番人気にとどまっていた。他にも、2016年に3着に入ったネオリアリズムはGII札幌記念(札幌・芝2000m)を、2017年に3着となったサングレーザーはGIIスワンS(京都・芝1400m)を勝って臨んだが、ともに7番人気に甘んじていた。

 今年もそうだが、マイルCSではGI馬を含め、実力馬が多数顔をそろえることが多い。そうした状況にあって、前走で重賞を勝っていても、それ以上の実績馬がいたり、休み明けや距離不安などちょっとしたことが不安視されたりして、低評価にとどまることが多いのだろう。

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