アーモンドアイの快挙を阻むのは?
天皇賞・秋で穴党記者が推す3頭

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 大野記者はもう1頭、スカーレットカラー(牝5歳)にも期待する。

「1番人気に推された前走のGIIIクイーンS(8月2日/札幌・芝1800m)では、展開を考慮して最内を突く作戦を取りましたが、それが誤算となりました。(前が)詰まりまくって、最後に(抜け出す)スペースを見つけたものの、3着に食い込むのがやっと。この結果は度外視していいでしょう。

 今回は約3カ月ぶりのレースとなりますが、馬体維持が難しいタイプですので、使われるよりも、休み明けのほうが力を出せます。かなりの人気薄になると思いますが、この頭数でロスなく運べるようなら、アーモンドアイに勝てないにしても、際どく迫るシーンを期待したくなります」

天皇賞・秋での大駆けが期待されるスカーレットカラー天皇賞・秋での大駆けが期待されるスカーレットカラー スカーレットカラーについては、木南記者も注目しているという。

「忘れられないのは、昨年10月のGII府中牝馬S(1着。東京・芝1800m)のパフォーマンスです。展開がドンピシャにハマッたとはいえ、そのレースぶりはもちろんのこと、やや重の馬場状態での勝ち時計(1分44秒5)が何より優秀でした。その前週に良馬場で行なわれたGII毎日王冠(東京・芝1800m)と比べても、勝ったダノンキングリーとほぼ同じタイム(1分44秒4)でしたからね。

 また、コントレイルが5馬身差で圧勝した昨秋のGIII東京スポーツ杯2歳S(東京・芝1800m)とも同じ勝ちタイムでした。当時は比較するのもどうかといった感がありましたが、同馬が無敗の三冠馬となった今は、十分に評価の裏付けとなるのではないでしょうか。

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