2020.10.18

偉業に挑むアーモンドアイに対して、
堤礼実アナが抱く「特別な感情」

  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

 さてこの秋は、牡牝両方で可能性がある3冠馬誕生もさることながら、もうひとつ、注目のポイントがありますよね。

 もちろん、アーモンドアイの芝GI通算8勝なるか、です。

 前回の連載では、コントレイルへの熱い思いをさんざん語っていただけに、なんだか浮気するみたいで申し訳ないのですが、やっぱり私にとって、アーモンドアイは特別な馬なのです(笑)。

 私が競馬番組に携わって、少しずついろんなことが理解できるようになった頃、ちょうどデビューしたのがアーモンドアイでした。

 彼女は早くから力のあるところを見せてくれて、3歳の時には牝馬3冠を達成したばかりか、ジャパンカップでも勝利。4歳になって以降も、海外G1を含め、次々にタイトルを獲得してきました。

 そんなアーモンドアイも、気がつけば、引退が近づいてきている――。次はどんなレースを見せてくれるのだろうと、いつも楽しみにしていたし、もっともっと彼女のレースを見ていられると思っていたのに......。ちょっとだけ、感傷的な気持ちになっています。

 アーモンドアイのレースだけは、何というか、運動会に出る子どもを見守る母親のような気持ちで見てしまうんです(笑)。この秋が国内ではもう最後かもしれないという寂しさもありつつ、有終の美を飾ってほしいという期待もありつつ、不思議な気分です。

 当たり前ですけど、やっぱり見たいですよね、史上最多の芝GI8勝目!

 主戦のクリストフ・ルメールジョッキーも、「この馬はすごい!」とずっと話されていますし、関係者の方のコメントを聞いていても、たぶん、私が思っている以上に強い馬だと思います。