「有力候補」と騒がれながら、本番のクラシックでは勝てなかった馬たち (2ページ目)

  • 新山藍朗●文 Niiyama Airo
  • photo by Kyodo News

 名牝エアグルーヴの弟として、注目を集めたモノポライザーもそうだ。デビューから3連勝を飾ってクラシック本番に臨んだものの、皐月賞、ダービーともに、ふた桁着順に沈んで期待を裏切った。

 ディープインパクトのひとつ上の兄、ブラックタイドも期待の高かった1頭。セレクトセールでは弟よりも高い価格で落札され、前哨戦のスプリングSを勝って、高い人気を集めた。しかし、2番人気に支持された皐月賞で16着と惨敗。レース後、屈腱炎を発症し、長期休養を余儀なくされた。

 古馬になってから、海外GIを制して、宝塚記念やジャパンCを勝ったアドマイヤムーンも、クラシックには縁がなかった。デビュー3連勝を飾り、共同通信杯や弥生賞も勝って、1番人気で皐月賞に臨むも4着。続くダービーも7着と冴えなかった。

デビュー4連勝で皐月賞に挑んだフサイチジャンクだったが...デビュー4連勝で皐月賞に挑んだフサイチジャンクだったが... セレクトセールで3億3000万円(税別)という破格の値段で取引されたフサイチジャンクも、評判倒れに終わった。デビューから4連勝を飾った時には「さすが、高馬」と称されたが、皐月賞の3着が精一杯。ダービー、菊花賞は、ともにふた桁着順に終わっている。

 前哨戦の弥生賞を勝って、1番人気で皐月賞に出走したアドマイヤオーラも、同レースで4着。ダービーでも3着となって、クラシックは勝てなかった。

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