堤礼実アナも武者震い?
牡牝で3冠馬誕生という快挙を目前にして...

  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

 これで、コントレイルも無敗のまま3冠達成に挑むことになりましたが、鞍上を任される福永ジョッキーはどれほどのプレッシャーを感じるのか、私には想像もできません。

 勝ち負け以前に、無事にレースを終えることだけでも緊張すると思うんです。それにプラスして、サラブレッドのベストの走りを見せられるように、ジョッキーのみなさんはいろいろなことを考えて乗っているわけですから、それがもし、コントレイルのように単勝1.1倍の馬を任されたとなると......。

 それはもう、想像を絶する、計り知れないプレッシャーだろうな、と。尊敬の眼差しで見ています。

 ともあれ、ジョッキーの方からよくお聞きすることは、「大きなレースはプレッシャーがありつつも、乗るのが楽しみ」ということ。ですから、福永ジョッキーも、プレッシャーと楽しみが半々くらいなのかな、なんて勝手に思っています。

 自分では経験するはずもないことなので、ただ想像することしかできませんが、もし私がそんな状況になったら......、恐ろしくて仕方がありません!(笑)

 私が競馬番組に携わるようになったのは、キタサンブラックが現役最強馬と言われたまま、もうすぐ引退しようか、という頃でした。そこから、アーモンドアイが出てきて、デアリングタクト、コントレイルが登場。競馬史に残る特別に強い馬を、毎年のように見させてもらっています。

 ましてや、コントレイルは、お父さんのディープインパクトに次いで、親子二代で無敗の3冠という偉業を成し遂げるかもしれません。もちろん、まだこれからの話ではあるのですが、そうした舞台を最前線の場で見させていただけることを考えると、それは本当に楽しみでもあり、幸せなことだと思っています。

 でも、自分が競馬番組を担当している時に、もしも牡牝で無敗の3冠馬誕生という歴史的な快挙が成し遂げられたら、ちょっとドヤ顔になってしまいますよね。自分で言うのもおこがましいですけれど、「私、持っているなぁ~」って(笑)。

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